●ニオイスミレ

2019年04月15日
多年草 - Perennial plant2

ニオイスミレ

耐寒性のある3~5年が寿命の多年草、日向・半日陰の風通しの良い場所を好みます。土の乾燥をとても嫌いますが、根腐れが起こるほどの過度の水やりは避けましょう。夏の暑さの水枯れは、株の消滅の原因でもありますので特に注意です。霜を避けた冬の寒さにしっかりと当てておくと、春の花付きがとても良いです。春の花後・または秋の株分けや、親株からのランナーが根付いたり、零れ種でもよく増えます。毛虫(ツマグロヒョウモンという蝶の幼虫)が付きやすいので、予防と発生したら駆除が必要です。この毛虫は大食漢で嫌な毛虫です。ビオラやパンジーなどスミレ類が大好物で、一帯のスミレを全て食い尽くしたら次の獲物へと地表や道路をモコモコ這って遠出になろうと移動します。(匂いがわかるのでしょうか?)
我が家ではスミチオン乳剤を薄めたものを使用しています。(薬剤は同封の指示書を必ず読みましょう。)






ヨーロッパの田園地域では春になると籠を手に野原や野山に、ニオイスミレの花摘みをするご婦人が増えるそうです。摘んだ花を手作りの砂糖漬けにしてお菓子としてストックするようです。
皆さんも、この砂糖菓子は見た事があると思います。よくケーキのてっぺんの飾りとして乗っている紫色の砂糖の塊りのような小さな砂糖菓子のアレです。このスミレの砂糖菓子に使われるスミレが、香り高いニオイスミレだということです。






ビンテージのラベルが美しいオーストリアの老舗「デメル」のスミレの砂糖漬けは有名で高価なものです。50グラムで2000円ちょっとだというので、バクバク気軽に食べるものでもなさそうですね。。しかも日本のデメルの店頭では買えないようです。通販先やオークションによっては、もっと高いかもしれません。入手が簡単にできるように、日本でも店頭販売を望みたいものです。マリー・アントワネットの母、かつてのオーストリア皇妃のマリア・テレジアもこの砂糖漬けのファンだったそうです。14歳でフランスに政略結婚として嫁がされたマリー・アントワネット、ベルサイユ宮殿の中でこのスミレの砂糖漬けを食べて、遠いオーストリアの母や、ナポリへ嫁いだ3歳年上の仲の良かった姉のマリア・カロリーナを懐かしく思い、人知れず涙していたのかもしれませんね。。

さて、香り高く甘くて美味しいスミレの砂糖漬けなんですが、手作りするとしたら注意が必要です。種や、根茎には恐ろしいビオリン・ビオラルチン・サポニン・グリコサイドという神経性の毒があります。嘔吐や身体の痺れ、心臓麻痺などの症状が現れますので、手作りの砂糖漬けにする時は「開いて間もない花の部分」だけにしておくのが無難です。

 根茎とは土の中で横に這う茎状の根のことを言います。





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